電子辞書の紹介

まずはじめに、翻訳の学び始め、あるいは学習中の方は、まず紙の辞書をベースにして学ぶことをおすすめします。電子辞書は、画面表示という制約ため、情報が整理・集約されており、翻訳に役立つ貴重な情報が割愛される傾向があります。

電子辞書には、辞書、用語辞典、表現辞典等があり、オンライン辞書やブラウザ検索と合わせて使用して、迅速に必要な情報にアクセスすることができます。このため、翻訳の効率を大幅にアップすることができます。また、机上から辞書類を追放できます。

英日・日英翻訳ソフト

ATLAS翻訳スーパーパック(富士通)

PC-Transer Professional(株式会社クロスランゲージ)

The翻訳プロフェショナル(東芝)

マニュアルなど、繰返しの多い短文の翻訳にむいています。翻訳効率は、原文の前処理や訳文の後処理を含めても、30%から50%はアップします。翻訳時の疲労感や緊張感も大幅に軽減されます。一般の技術文書への適用には多くを望めません。

上記3ソフトはほぼ同レベルにあり、使い易さの点から、ATLAS翻訳スーパーパックがすぐれています。付属の専門用語辞書は使ってみる価値があります。

翻訳支援ソフト

TRADOS(TRADOS IRL. LTD)

多機種のマニュアルを制作するメーカには不可欠な翻訳ソフト。いったん翻訳メモリを作成しておけば、同種のマニュアルに適用できます。訳文がつたない場合には、翻訳メモリは、マイナス効果を生むことがあります。使いこなすまで、講習会を受けたり、かなりの時間が必要です。翻訳会社や翻訳者にとっては、諸刃の剣になります。つまり、このソフトを使えば使うほど、顧客からの翻訳依頼量が減ります。

辞書類

ランダムハウス英語辞典(小学館)

新和英大辞典(研究社)

広辞苑(岩波書店)

基本的に、上記3辞書は揃えておきたいものです。

MAC OSやWindows OSに付属する英和・和英辞書

使い易く、高品質なので、日常便利に使えます。

オンライン辞書(当HPのトップページ参照)

英単語を詳しく調べたいときに、納得のいく答えがえられます。

技術用語辞典

翻訳ソフト付属の専門用語辞書

さまざまな専門分野の用語が豊富に収められており、実用性が高く、追加の訳語で補完することで、調べ回ることが少なくなります。

科学技術用語大辞典(日刊工業新聞社)

専門用語を詳しく調べたいときに役立ちます。

ブラウザ検索

ネット上に有用な情報が無数にあり、いまや翻訳の強力なツールとなっています。前置詞の用法等も、英語圏のYahoo!やGoogleを利用して、チェックできます。

現代用語の基礎知識(ロゴビスタ株式会社)

用語の背景知識をえるのに役立ちます。

英語表現辞典

TWU英語表現辞典 CD版(株式会社テクニカル・ライター・ユニオン)

技術やビジネスにおけるスタンダードな英語表現を掲載しており、同義語や専門用語もすぐに調べることができます。翻訳者必携の英語表現辞典です。

英和活用大辞典(研究社)

前置詞の使い方をチェックするときに便利。たとえば、inにするか、onにするか、atにするか、と迷ったときに、簡単に答えがえられます。

電子辞書(スタンドアロン)

英文の専門書や新聞・マガジンを精読するときに、集中力をとやさずに単語が引けて便利です。単語の発音機能があれば、さらによい。コンパクトなので、机上のスペースをとらないのもうれしい。

英語表現辞典/ライティングハンドブック

● TWU英語表現辞典, テクニカルライターユニオン

● 英語ライティングハンドブック(日本語/英語版), TWU

● 英語コピーライティングハンドブック(英語版), TWU

● 基本英語表現770, テクニカルライターユニオン

● 英文解体新書, テクニカルライターユニオン

Fowler's Modern English Usage, Oxford

Writer's Guide and Index to English, Scott, Foresman and Company

Handbook for Authors of Papers in American Chemical Society Publications, American Chemical Society

英語辞書

● ランダムハウス英和大辞典、小学館

翻訳の学習を始める前にどんな辞書をそろえたらよいか、というご質問をよくうけます。
ビジネス英語や技術英語では、特定の単語の特定の語彙を定義付けして、限定的に使用したり、専門用語として用いる傾向があります。そのため、中辞典ではカバーできない場合がでてきます。
やはり大辞典はそろえておきたいものです。
翻訳者の好みにもよりますが、なるべく読みやすく、例文や同義語など、情報や解説がたくさん載っている辞書をおすすめします。
つぎの辞書は、用例が豊富で英訳のときに役立ちます。
なるべく、背表紙は革製としたいものです。使い込んでいくうちに、最初に痛んでくるのは、装幀部分です。長く愛用には、革表紙がおすすめです。

● プログレッシブ英和中辞典、小学館(コンパクト版.総革装)

● 英和活用大辞典、研究社

The American College Dictionary, Random House, Inc.

The American Heritage Dictionary of the English Language, Houghton Mifflin Company.

The Random House Dictionary of the English Language, College Edition, Random House, Inc.

Webster's Third New International Dictionary, G. & C. Merriam Company.

Webster's New World Dictionary of the American Language, The World Publishing Company.

同意語辞典

Webster's New Dictionary of Synonyms, Merrian- Webster.


用語辞典

McGraw-Hill Dictionary of Scientific and Technical Terms, McGraw-Hill.

本格的な技術用語辞典。英語版と日本語版がある。解説付き。

● JIS工業用語大辞典、(財)日本規格協会

解説付で、初心者からプロまで利用できる。

Markus Electronics Dictionary, McGraw-Hill Book Company.

IEEE Standard Dictionary of Electrical and Electronics Terms, The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.

● 学術用語集(電気工学編)、コロナ社

Dictionary of Telecommunications, Penguin Books

Computer & Internet Dictionary, Que

Dictionary of Ecology and Environment, Peter Collin Publishing

● 機械術語大辞典、オーム社

● 化学用語辞典、技報堂

● 経済用語辞典、富士書房

● ステッドマン医学大辞典、メジカルビュー社

● 医学英和大辞典、南山堂

Technical Drawing, Macmillan Publishing

The Graphic Designer's Handbook, Running Press

Graphic Arts Encyclopedia, McGraw-Hill Book

The Photographer's Handbook, Alfred A. Knopf

辞書について

良い辞書や用語集を選ぶことは語彙力の向上のために非常に重要です。幸いここ十年で数々の優れた辞書が発売されるようになりました。

辞書を選ぶ基準はボリュームや価格ではありません。あなたに必要な、最良のものを購入するようにしてください。ビジネスライティングやテクニカルライティングにおいて、日常使われる語彙をカバーするには、少なくとも大型の辞書が必要です。小型の辞書では、語彙が不足して正確に英文を理解できないことがあります。

高価でボリュームのある用語集やハンドブックでも、本当に引きたい用語が少なく、必要でない用語や孫引きされた用語が多くかったり、内容が実用に耐えられないものもありますので、慎重に選ぶことが大切です。

良い辞書を買うことは千倍の投資にも値します。
優れた辞書は言葉について少なくとも以下の情報を含んでいます。

1. 正確なスペル

2. 品詞

3. 音節

4. 発音

5. もとの語形と活用

6. 定義

7. 変形:スラング、古語、口語的表現、稀な表現、技術用語など

8. 同義語
9. 同じ語根から派生した言葉

和英辞書から英語を引くときには、必ず英和辞書でその英語が適切なものであるか確認することが必要です。必ずしも、辞書にのっている英語が適切なものであるとはかぎらないからです。

スペリング・英語と米語

スペリングは名称や引用など以外は、英語よりも米語が広く使用されています。一単語につき複数のスペリングが可能な場合がありますが、同じ文書内では統一することが大切です。